会務報告

第27回 KYOのあけぼのフェスティバル2015

月 日:平成27年11月21日(土)
場 所:京都テルサ

内 容
 第27回 KYOのあけぼのフェスティバル2015は、〜大交流時代! あらゆる世代の知恵と力で 京都創生〜と題して開催されました。京都府立京都すばる高等学校 吹奏楽部の「ど演歌えくすぷれす」の懐かしくも元気な魅せる演出に始まる多彩な演奏で幕を開けました。山田知事からは「女性の活躍は、ここからもう一段階パワーアップする時代に入ってきたのではないか」との挨拶があり、田中田鶴子実行委員長からは「家庭や地域の活動に参加し、新しい一歩を踏み出す機会になることを期待します」とのお話がありました。京都府あけぼの賞の表彰式では、受賞された4個人1団体の紹介が行われ、山田京都府知事から表彰状と副賞の「あけぼの花章亀甲櫃」が授与されました。
 引続きスポーツ界で輝く女性講演会「バレーボールをとおして学んだこと」と題して、元バレーボール日本代表で京都府立北嵯峨高等学校教諭の、大村加奈子さんの講演が行われました。大村さんは「気づき」の大切さを自身の体験をとおしてお話され、自分で限界を作っていたことに気づくことで可能性を広げることができたこと、回りの人たちに見守られ助けられてきたことに気づいて勇気が出たことなど、自分の経験を伝えることで気づきにつながればうれしい、と結ばれました。

 午後からは、海外研修KYOのあけぼの会と本女性会の協力で、「戦後70年・女性の活躍いまむかし」をテーマとして、ワークショップを開催しました。「広島・愛媛を訪ねて」の映像発表では、戦後70年を迎えた今年、被爆地・広島での被爆体験講話や、愛媛の近代化産業遺産別子銅山跡地の訪問についての報告と感想が披露されました。
 講演は石清水八幡宮権宮司で京都府男女共同参画審議会委員の田中朋清氏により「神仏和合の日本学」と題して行われました。明治維新前千年以上神仏合同で祭られ神主・僧侶が一緒に修行していた歴史を持つ日本が、今日世界で起こっている宗教の違いを因とする紛争に対してひとつのあり方を示唆しており、それはすなわち日本の文化であることをお話されました。すべての女性が輝く社会とは、女性の力を最大限に発揮できる社会であり、男女ともに協力し輝く社会で知恵・命を宝として伝承していくことの大切さを学びました。毎年開かれている宗教の枠を超えた平和を願う大会でも、その実施には多くの女性のネットワークが支えていることなど、ユーモアを交えた幅広いお話で大変有意義なワークショップとなりました。最後に田中田鶴子会長の閉会の言葉で和やかに終了しました。