谷
こんにちは。本日はお忙しいところ、お越し頂きましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。早速ですが、お二人にお仕事のことについて伺いたいと思います。
西
私は京都美容専門学校の校長を務めております。
当校は、ヘアはもちろんですが、エステ、メイク、ネイル、着付けなど美容に関するすべてのことを学ぶ学校です。
谷
京都美容専門学校のHPを拝見しました。すばらしいですね。またいろいろな方を輩出されていますね。
西
ありがとうございます。開校して87年になり、美容の専門学校としては、京都では一番古い学校です。大先輩には有名な方も多くいられ、今回、理事長の田熊文子先生が黄綬褒章を叙勲致しました。また役員の先生がたでは京都の伝統行事である葵祭や櫛祭りなどの日本伝統の髪形を結い上げる有職美容師の南登美子先生や山中恵美子先生もいられます。お二人とも90才になられる大先輩なのですよ。
谷
美容の世界も100年弱の間にずいぶん変わり、髪型自体も変わってきましたね。
西
そうですね。それこそパーマとかも大きく変わってきています。
谷
福永さんにもお聞きしたいと思います。お仕事のことについてお聞かせください。
福永
私は京都市役所で衛生関係の仕事をしていて、主人と出会い、結婚と同時に10月末で退職し、4月にフクナガに入社しました。1年間はリプトンでケーキの販売を担当しました。もともとフクナガでは、店舗単位や商品開発部でそれぞれに衛生面のチェックをしていましたが、これからは、品質管理を一カ所にまとめるほうがスムーズにいくのではということで、市役所時代の仕事とリンクするところもありますので、品質管理部を担当させて頂くことになりました。
谷
フクナガさんのHPも拝見したのですが、美味しそうなパフェの写真を見て食べに行きたくなりました。
福永
ありがとうございます(笑)
フクナガは主人の父が2代目で89年目になります。昔、何もなかった時代に、紅茶などの嗜好品は、人々にとって必ず要るものではなかったですが、有ると心を豊かになるものということでお客様に支えられて今日に至ります。
谷
お二人とも夢のあるお仕事ですね、次にお伺いしたいことは、お仕事をしていて困ったこととかはありますか?
まだ古いところのある京都という土地で、女性の特性を活かしていくことの難しさ、とかはありますでしょうか?
西
美容の世界では女性の特性を生かしやすい世界ですので、難しさを感じることはあまりありませんが、京都にある学校なので伝統、文化を継承していくことを第一に考えています。
谷
なるほど。
日本髪とかもされているのですか?
西
日本髪のお仕事はあまりないですが、継承するために勉強させて頂いています。昔の人は、整髪剤や道具などの便利なものが無いときに、髪の毛をくくるのにゴムがないので和紙を使っていたなどを知ってもらうために今でもその授業をしています。
福永
商品のことでいいますと京都には独特な点があります。東京とかでしたら見た目とか海外でこれが流行っているからという理由で持って行くと受けたりしますが、京都は何かをそのまま持ってきてもすぐには人気に直結せず、じわじわくるか、時には全く見向きもされないということもあります。マーケティングは、京都独特の事情を考えながらやっていかないといけないということですね。みなさん本物を知っていられるし、また昔の味を守りつつ新しいものを取り入れていかなければならない。新しいのを持ってくるだけではだめで商品開発で味の部分はもちろん、見た目の美味しさも考えながら、みなさんに喜んで頂けるものを考えるという点は、一番苦労するところです。
谷
私の仕事はお菓子、特に和菓子の世界に関わっていますので、 今言われていることがよくわかります。
最近はインスタグラムとかで見た目のかわいさとか華やかさが先行するけれどもこれからもずっと愛されて残っていくお菓子を作ることは難しいことですよね。
谷
ところで、当女性会へはどのようなきっかけで入会されましたか?
西
異業種での色々な方の考え方を知りたかったですし、これからのヒントになる勉強をしたいというのが一番の理由です。
福永
私は、昨年、女性のリーダー研修に参加して、女性ならではの考え方、トラブルの解決の仕方を学び、これからは女性の力が必要だと感じました。心の面の解決方法とか、ワークライフバランスといった、仕事と生活との両立いう点についても、いろいろ教えてもらいたいなと思いました。
谷
お二人ともさわやかなやわらかい雰囲気をお持ちです。
ぜひ、一つ一つの行事にできるだけご参加いただきまして、会員のみなさんとの交流をもち学びを深めてくださいね。
今日はありがとうございました。